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ブラックな話

341.ブラックな話~いじめを止めるために~

341.ブラックな話~いじめを止めるために~
◎いじめについて

今多くの社会問題の中でも、いじめは毎日のようにメディアを騒がせている。今であれば、岩手の中学2年生のいじめ自殺事故。担任の対応が酷かったと話題されている。
今日は自分なりに「学校のいじめ」について考えてみる。



◎いじめの原因

いじめは、人を不快にさせ、酷い時には死をも引き起こします。

人が不快になるのは、自分の触れてほしくない所に、傷つく所に、踏み込まれてしまうからです。



・ 学歴(成績が低い、学校の学力レベル)

・ 性差(他人とは違う性的な特徴)

・ 家庭環境(貧困、母子・父子家庭)

・ 身体的特徴(身体が小さい、周囲とは比較的「違う」形や体型)

・ 精神的特徴(弱気、人見知り)

など理由は百人百様です。



こういう所を責められると人は嫌な気持ちになります。


しかし僕はいじめの原因は、それが直接の理由では無いと思います。





A君がB君を身体が小さい事でいじめます。

A君達がB君を身体が小さい事でいじめます。



大きな違いですよね。

A君個人がB君に文句を言うのは、友達同士ならよくある事。

でもこれが集団になると友達同士という枠を大きく超えてしまうと思う。



集団になると人間は感覚が麻痺して、周囲の意見に飲み込まれてしまう。

人間の持つ「獣性」はより強大になり、相手よりも強くなったと思い、気持ち良くなってしまう。集団になったことで彼らは「理性的な人間」ではなく、「本能的で凶暴な獣」になるのです。



獣達に言葉なんて通じません。獣達にとっちゃ狩るべき相手の感情なんて関係ない。

「蟻」と同じ感覚でB君を追い詰めるのです。



B君は人間です。自分も「獣」になりたいけど、相手は「獣の集団」です。

「理性的に獣達には敵わない」と判断すると、降伏するしかないのです。

「集団=正しい」「B=間違い」のような感覚にさえ陥ります。



そしてB君ですら自分自身の事を「蟻」のように感じるのです。

自分では解決できない蟻は、こんな辛い思いから解き放たれたいと外に助けを求めたくなります。


蟻のいうことなんて先生は聞いてくれない。どうして見ない振りをするんだろう。親には自分が蟻である事をいうと心配させてしまう。親は一生懸命仕事していて、家に帰って話す時間も無いし。だから家では人間の僕は蟻である告白をしたくない。

でも寝ても覚めても、獣達の恐怖の笑顔や言葉は頭から離れない。
どこにも逃げられないんだ。


蟻は自分の人生の末路を考え始めます。

これからもずっと一生、蟻の自分は、社会(集団)という獣達の世界で戦えそうにない。


Bは「死」を覚悟するようになるのです。





これがいじめの全容だと思います。

つまり一個人の対立から、対集団になることが、いじめの全ての原因にあると思います。



◎ いじめの対策



いじめを引き起こさない為には、色んな対策があると思います。



「一人一人違って皆んな良い」
「十人十色」
「個人の意見を尊重する」


などを、子供達にしっかり理解させる。



というのが大事なことではあると思うんですけど、それを直接話しても無理なんですよね。



だって「獣たちは自分が悪いことをやってる事」を知ってるんですから。



こんだけ「いじめ」の問題がもてはやされてるのに「悪い事」だと思わなかったなんて、まかり通らないですよね?



「プロレスごっこ」何て言うことに従っちゃいけないんです。



やはり、いじめの原因である「集団」を何とかしないといけないと思います。

「集団」こそ、加害者を「獣」にして、被害者を「蟻」と自覚させるものなんですから。


では、どのように「集団」をなくすか、作らせないか。それが大事であると思います。




この答えに対して、少し僕の経験を話させてください。


僕は小学校2年生の頃に田舎に転校してきました。


僕は人より「耳」が大きくて、よく馬鹿にされました。


それは中学校にあがっても、高校にあがっても言われ続けました。


正直文句を言ったやつを
「殺してやろうか」とさえ、


ずっと本気で思い続けてました。


周りは「いじる」っていう軽い感覚だったと思いますが、もともとプライドが高かったので、集団に囲まれて言われるとそれはもう不快以外何でもなかった。

何度も爆発しそうになったけど、そんな時いつも僕の心を支えた言葉があります。





「待て。」



という言葉です。

「こいつぶっ殺そうか?」「待て。」

「何で文句言われんといけない?キレようかな?」「待て。」

「世の中イヤになるなー死のうかなー」「待て。」





「待て。」



というもう一人の僕がいつも支えてくれました。

「待て。」という『自制心』。それこそが今の「いじめ問題」の解決には必要じゃないかと思います。

「待つ」ことは「思考の時間」を与え、その先の『行動の未来』を想像させます。



『もしBに文句をいった後の未来を』

『集団を作っていじめた後の未来を』

『いじめられたBの未来を』

『Bが死んでしまった後の未来を』



「待て」は「本能的な獣」から「理性的な人間」を取り戻す言葉だと思います。





具体的には、何をするのか。
もし僕が教師なら、子供達に「待て。」の特訓をします。



「道徳」の時間に限らず、どんな授業もディスカッション形式にします。

その中で自由に発言させます。



ただしその中で

「人が話しているときは、『待て』

絶対に話を邪魔して割り込んではいけない」

という鉄の掟を作ります。


これで
子供達は相手の意見を聞くし、考える。
もし自分が言いたい事が思い浮かんでも、相手の話を最後まで聞く。


授業の中で「待つ」という特訓を行う事は、いじめ問題解決にも役立つと思う。



このディスカッションの場は、
誰か一人だけが常に話をしている状態で
「集団で攻撃する感覚」がなくなっていく。

常に誰でも「対集団」となるのです。
全員がこの状態であれば、「獣」にはなりません。



このディスカッションは、

「常に相手の意見を聞くまで『待つ』」能力をつけることができます。



それが「相手の意見や人格の尊重」の第一歩になると思うし、

いじめを発生させるための「集団」を作らせない事にも繋がると思います。


何より誰かをいじめる前に心の声が聞こえてくるはずです。


◎ 先生達へ



すごく考えることが多くて大変だと思います。先生も人間だし、一人で何人もの生徒を教えるのは、素人には考えられないほどの重圧だと思います。

ただ、生徒を好きでいる気持ちだけは失わないでほしいです。

それだけで解決できる問題も沢山あると思います。応援しています。



◎ 終わりに



僕なんかが偉そうに言ってしまい申し訳ありません。ただ僕も良く高校生と触れ合って活き活きしている姿に元気をもらいます。かたやそんな高校生の傍らで、いじめに悩んで死のうとしている人がいるなんて悲しすぎます。

僕の高校時代はそんなに楽しいもんでもありませんでした。1日1回いじられれば、その日はずっと面白くない。そんな日々が続きましたし。でも終わってみると、もっと解放して、楽しめば良かったなーと後悔しています。「待て」にはとっても救われたけど、楽しいときはもっと楽しめば良かったなーって思います。だからいじめなんかで迷わないくらい楽しんでほしいなと思います。

どーしても嫌なら転校すればいいですし、気楽にいけばいいですからね。

いじめの問題が出るたび心が痛みます。本当にいじめが無くなることを心から祈ります。

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