基地の話
38.基地の話part2

今朝の新聞にもあったように、
統一地方選が大きく取り上げられていましたね。
今回の大きな争点は、
稲嶺進名護市長の後ろだてのある
反辺野古移設派の勝敗…
結果は、過半数の14議席を獲得し、
勝利しました。
これをもって、
地元の反対を無視する政府と
仲井真知事への批判を示すかたちとなりました。
今回の勝利の意味する最も大きなこと。
それは次回の知事選で
移設反対の翁長那覇市長の知事が当選する確率を大きくし、
政府と沖縄の全面対立の様子を呈していることです。
現在名護市辺野古への移設が進められている理由は、
仲井真知事の移設容認があったことが大きいですからね。
政府は今回の結果について
「移設に影響はない」
としています。
しかし2010年1月の稲嶺市長の初当選から含めて、
移設反対派が4回も勝利していることになります。
次の知事選で翁長市長の当選となれば、沖縄の民意は、
知事とともに政府へ提出されるでしょう。
すると政府としても移設反対が無視できなくなってくるでしょうね〜
そして政府と対立する与野党の議員も増えてくるはずです。
しかし今年7月にあったような、
移設反対議員への処分もしてくるかもしれません。
http://m.blogs.yahoo.co.jp/honjyofag/54827791.html
これはいただけませんね!
じゃあなぜ政府は
沖縄の民意を無視して
基地移設を進めたいのか??
今回の自民党は2012年の「公約」にて、沖縄に関してこう述べています。
(4)外交・安全保障
沖縄をはじめとする地元の切実な声によく耳を傾けつつ、在日米軍再編を着実に進める。日米同盟の一層の深化を図る。
(是非切実な声に耳を傾けて欲しいところですが、、、)
この文言を、「外交・安全保障」の第一行目に書いてあるのは、
間違いなく「アメリカ」との関係を気にしているからに他ありません。
最近の話ではありますが、
安倍首相への嫌悪感をアメリカメディアは示しだしています。
経済対策には評価を示すものの、
今年2月の靖国参拝には
「失望した」
との声も出ています。
いま安倍首相は確実に移設を進め、
アメリカに日本(自分)の意欲を見せたいところなのです。
ではアメリカ側は
どう思っているのか??
3月に来日したケネディ氏は、
(ちょっと長いです)
沖縄では知事と名護市長にもお会いし、市長の情熱と決意に感銘を受けました。
確かにこれは難しく複雑な問題です。
アメリカ政府は、在日アメリカ軍基地が与える負担を、できるだけ早く減らすことに真剣に取り組んでいると思います。
私自身も、この問題がいかに重要か、その理由を理解しています。
実際に沖縄に行けば、その理由ははっきり分かります。
私たちは、日米の同盟関係の強化を図りながら、基地が現地に与える負担を減らしていかなければなりません。
どちらも重要です。
とありましたが、
「オバマ派」の彼女が、
移設反対を進めることは無いと思われます。
(実際彼女の外交は何にも影響しておらず、親日であった父ケネディのアピールと女性票獲得のためでは、、、とも言われてますし)
最も大きな理由は、
米軍を沖縄に置くことによって、
軍拡を進める中国や北朝鮮の動きを
けん制したいのです。
つまり何がいいたいか、
私たち沖縄は日米がそれぞれの戦略を進める上での「コマ」に過ぎないのかもしれません。
戦中の「捨て石」と変わりません。
何かあれば戦地となることは間違いありません。
しかし、
基地の話part1で「基地のない沖縄」が必ずしも平和で、安全かという所を指摘した通り、
武器を持たない我々には
何も抵抗できないのも事実。
はっきり言って何をすべきか
見えてはいないところだと思いますが、
ただただ平和を望むために声を上げ、
軍縮、反戦を訴え、
そして軍縮派の議員へ投票し、
県、国、そしてアメリカに訴えていくしかありません。
今回の20代の西原の若手議員の当選など、
若者から声をあげる、
そんな民意が求められているのかもしれません。
そういう意味では今回の選挙の勝利も、
平和へのまた一歩かもしれませんね。
いやー本当答えの難しい問題ですね。
(北朝鮮や中国が軍隊をなくせばいいだけの話だとも思うけど(♯`∧´))